デザインの指示出しがスムーズに!文字校正と校正記号のきほん
2026/10/1
目次
今回は、特に紙媒体に関わるデザイナーを目指すみなさんに知っておいてほしい「校正記号」のお話です。ラフ案や原稿などの修正指示を受けるデザイナー側になったとき、または指示を出すディレクター側に立ったとき、必要不可欠になる知識です。将来に備えてぜひご一読ください!
※本記事は「PicoN!|これで指示出しがスムーズに!文字校正と校正記号のきほん|広報・PR担当者・ノンデザイナーに読んでほしいデザインのきほんvol.6」の内容を一部改訂して転載しています。
そもそも「校正」って何をするの?
校正と聞くと、「誤字脱字を探す作業」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それも大事。
でも、校正で確認するところはそれだけではありません。
原稿どおりに文字が入っているか。
数字や日付は合っているか。
固有名詞は間違っていないか。
文章の表記が統一されているか。
などなど確認事項はたくさん。
そして、デザインを進める中で、文字が抜けたり、入れ替わったりしていないか。
つまり校正とは、
「これ、このまま世に出して大丈夫?」を確認する作業。です。
パンフレットやチラシは、一度印刷してしまうと、間違いを見つけても簡単には直せません。
だからこそ、印刷する前の校正がとても大切なんです。
誤植を発見した後は大変。
修正するには、刷り直しや、訂正シールを貼ったりといった作業が発生します。刷り直しには、お金がかなりかかってきますし、訂正シールを貼るにも、相当な部数のものだと、労力も人件費もかかってきます、、、。とにかく大変です。(どちらも経験済みです泣)
校正紙が届いたらそこから何をしたら良いかを説明していきます。
校正に赤字を入れる(赤入れ)
校正は紙の状態で
制作物を依頼する場合、掲載するテキストと画像データを制作会社にお渡しします。その内容をデザインに落とし込み、最初に提出される校正紙を初校(しょこう)と言います。コロナ禍を経た今、校正紙がデータ提出になったというところも多いのではないでしょうか。画面上でチェックする人もいるかと思いますが、経験上、修正箇所を見過ごしてしまう事が多く、あまりオススメはできません。少し手間ですが、プリントアウトして紙の状態でチェックしましょう。修正箇所をすぐ書き込めるのもメリットです。
赤のボールペンで、「分かりやすく」書き込む
校正の際に必要になるものは「赤のボールペン」
黒だと校正紙の文字と同化してしまうので赤色で修正を入れるのが一般的です。
対面で直接デザイナーさんに修正指示を伝えらないケースもありますので、修正指示は、「誰が見ても分かりやすいように」を心がけて丁寧な字で書いていきましょう。
殴り書きで書いてしまったが為に、デザイナーさんが修正指示を認識できず、意図しない修正が上がってしまう恐れがあり、注意です。
原稿と見比べて
提供した文字データや画像データが意図した場所に入っているかをチェックしていきます。
☑️チェックポイント
①誤字・脱字:漢字の変換ミスや抜けも注意
②表記ゆれの統一:同じ言葉の表記の統一
③数字・記号の統一:全角や半角も統一
④専門用語やコンテスト名などの固有名詞:正しい単語か調べてチェックしましょう
指示通りに入っており、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態であれば、校正紙(複数枚ある場合は校正紙の一番先頭のページ)に校了(こうりょう)と記載し、先方に戻します。
表記ゆれの統一には、チェックリストを作っておくと便利!
毎年作っている冊子であれば、昨年度のチェックリストを元に、追加原稿を送る段階で、リストに添って、原稿を修正しておくと、文字校正の時にとても楽になります!

校正作業の進行に対する指示
校了以外にも、校正作業を進めるにあたって使われる用語がいくつかあります。ここで紹介する用語は、原則、校正紙の先頭ページに記入する事で進行の指示をします。
要再校
初校の次に、もう一度、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。
要三校
再校の次に、校正してほしい時に、校正紙の先頭ページに記入します。
要念校
印刷や出版の現場で、校了(印刷OK)を出す直前に「念のため」もう一度行う最終確認の校正です。
責了
担当者が最終確認を行わず、制作側やの責任で修正を完了させて校了(印刷・進行)にすることを指します。
軽微な修正であれば責了にしてしまうこともあります。
校了
印刷物などの原稿に対する校正が完了し、これ以上の修正や変更がなく、印刷工程に進んでもよい状態を指します。
ここまできたら、いよいよ印刷に進みます!
よく使う校正記号
私が校正でよく使う校正記号をご紹介します。ごく一部にはなりますが、これを知っておくだけでも十分校正できるので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。デザイナーとしても知っておいた方が良い知識かと思います。特に冊子ものでよく使うので、将来、エディトリアルデザインの業界で働きたい人は覚えておきましょう。
文字の削除


文字を変更


改行


小書き

修正を取りやめる

全てのページをチェックし終わったら
先ほどご紹介した進行に対する指示を書き込んで制作会社にお戻しします。ページものだと、校正のチェックに時間がかかるので、戻しの日に間に合うように余裕を持って作業を進めましょう。上長へのチェックも忘れずに!
スキャンで戻す際は、原稿が切れていないか注意!
データでお戻しする際、校正紙をスキャンしてデータ化します。その時に注意してほしいのが、指示の書いたところが切れてしまう事。
スキャンしたものは制作会社に戻す前に一度確認して全部の赤字修正が入っているかどうかを見てみてくださいね。
文 : 専門学校日本デザイナー学院スタッフ 市村