長谷川日菜
デザイナー。2018年昼間部イラストレーション科卒業
現在、株式会社アスコットにデザイナーとして勤務しています。取引先がデザイナー毎に変わるんですが、私は、「バースデイ」というしまむらグループのベビー・子ども用品を取り扱っているお店を担当しており、洗面台に置く2段ステップやこども用の豆イス、お食事スタイ(よだれかけ)、転倒防止クッションなどお洋服以外の雑貨をデザインしています。「cottoli」「futafuta」「MY LITTLE WONDER」など幅広いブランドを担当しています。ノーブランドで自分のオリジナルのデザインも作っています。
株式会社 アスコット
変化のスピードがさらに増すファッション業界において繊維の専門商社として、企画から生産管理、納品まで一連のプロセスをトータルで提案。時代とともに変化するお客様の価値観やニーズを理解し、笑顔が生まれる商品を提供している。

月に1回、社内の企画会議で「こういう商品を作りたいよね!」と話し合い、そこから生まれたアイディアを各担当者が取引先に合わせてデザインに落とし込みます。それからバイヤーさんという、店舗が販売する商品や製品の材料を仕入れる担当者に企画のご提案をします。
先方からセレクトしていただいたデザイン案を、指示書を作成して、工場へ作成依頼をします。工場から上がったサンプルをバイヤーさんとすり合わせながら、店頭に置けるような状態まで持っていくっていうのがひととおりの流れですね。

私は高校1年生の終わり位から絵を描くのにハマって、それまでは動物系の進路を検討していたのですが、方向を変えてイラストレーションの道に進む事を決めました。具体的にこういう仕事に就きたいとかなかったんですけれど、漠然とイラストを仕事にしたいなと思いまして。
日本デザイナー学院では、基本的なアナログ画材の使い方から、実際に絵を描く事を仕事とした時にどういう風に描いていけばいいかとか。Adobe IllustratorやCLIP STUDIO PAINTの使い方などを学びました。コミックイラストの授業をご担当されていた藤井みどり先生がすごく好きでした!
イラストの鈴木真紀夫先生が「プロは締め切りを守るのが大事!」って仰っていたのがすごく印象に残ってまして、必ず締め切りを守る事を徹底していました。仕事では納期は絶対なので、あの時に締切に向かって逆算する練習がたくさんできてよかったなと思っています。
就活に関しては動き出しが遅くて、2年生の夏くらいに慌ててスタートしました。ポートフォリオは授業の中でつくりかたを教えてもらい、キャリアセンターの先生にも進路相談させていただきました。当時はキャラクター関係の仕事を探していたので、先生方に過去にキャラクター系のお仕事に就いた方いますか?と伺って、先輩方のポートフォリオを見せてもらったりとか、希望に沿った会社を教えてもらったりしました。
プロの講師の先生やキャリアセンターの先生から業界の話を伺うと、徐々にどんな仕事があるのか、どんな働き方があるのかなどを知る事ができます。イラストを使ったお仕事は思っているよりも幅広くあるので、そんなに何か不安なことだらけではないかなって思います。思いっきり学生生活を楽しんでください。