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デザイナーになるには?一から夢を叶えるための完全ガイド

2025/6/6

「デザイナーになりたいけど、センスに自信がない……」「未経験からデザイナーになるのは、ハードルが高そう」。そんなふうに考えて、一歩踏み出せずにいませんか?

デザイナーになるためには、必ずしも最初からセンスが必要なわけではありません。

現役で活躍している有名デザイナーも、最初は未経験だったはず。「デザイナーになりたい」という強い気持ちがあるのなら、挑戦せずに終わるのはもったいないですよ。

この記事では、

「デザイナーになりたいけど、何から始めればいいの?」
「未経験からデザイナーになる方法はある?」
「独学でデザイナーになることは可能?」

など、よくある疑問にわかりやすくお答えします。またデザイナーの種類や必要なスキル、進学の選択肢まで、デザイナーになるために役立つ情報もまとめました。

この記事が、これからデザインの世界に飛び込もうとしているあなたの背中をそっと押せたら嬉しいです。

デザイナーとは? いったいどんな仕事?

まずは、デザイナーってどんな仕事? というそもそものところから解説しましょう。

あなたは今、この記事をどこで何をしながら読んでいますか?

たとえば、カフェでコーヒーを飲みながらスマホで読んでいるとしましょう。店内の様子を見まわして(思い浮かべて)みてください。

壁に貼ってあるポスター、商品を注文するためのメニュー表、販売用コーヒーのパッケージ、コーヒーが入っているカップ、そして手に持っているスマホ、今見ているこのWebサイト……。

全て、誰かが「デザイン」しています。

デザイナーは商品の魅力を伝えたり、ユーザーが使いやすいプロダクトを作ったり、さまざまな目的のために意匠や機能を考案・設計する仕事です。

デザイナーの仕事は、単に「美しいものを作る」ことではありません。「ユーザーの課題を解決する」「企業やブランドの価値を正しく伝える」などのミッションを達成するために、最適なアウトプット方法を決定し、形に落とし込んでいきます。

クライアントがいる「仕事」であり、自分の表現を追求するアートとは異なる点に注意が必要です。

一言でデザイナーといっても、その仕事内容は非常に幅広く、ジャンルも多岐にわたります。

どのジャンルを目指すかで、学ぶ内容や必要なスキルも変わります。

次の章では、デザイナーの種類について知り、どの分野のデザイナーになりたいのかを考えてみましょう。

デザイナーの種類

ビジュアルデザイン分野

ビジュアルデザインは、視覚的な表現で人々の暮らしを豊かにするデザイナーです。具体的には、広告・書籍・パッケージ・Webサイトなどのデザインを手がけます。

ここではビジュアルデザイン分野の主な6種類のデザイナーをご紹介します。

ただし、グラフィックデザイナーがパッケージデザインを手がけることもありますし、パッケージデザイナーとWebデザイナーを兼任している人もいます。

あくまでおおまかな分類とお考えください。

グラフィックデザイナー

ポスターやチラシ、パンフレットなどの印刷物を中心に手がけるデザイナーです。

広告代理店やデザイン事務所などで活躍する人も多く、街中で自分の手がけた制作物を見かけることができるのが嬉しいポイント。

また、人によっては会社のブランディングにも関わります。たとえば、会社のロゴをデザインする場合、その会社の理念やブランドイメージをきちんと理解し、視覚化することが求められます。完成後は何十年、何百年と使われ続ける可能性も。自分がいなくなってからもロゴは生きると考えると、夢がありますね。

見た目の美しさやカッコよさが求められる場合もありますが、基本的には「伝えたいことがきちんと伝わる」ようにデザインしなければなりません。そのために配色やレイアウト、フォントの選び方などを学ぶ必要があります。

 PhotoshopやIllustratorといったソフトのスキルを身につけるだけでなく、「人に伝わるデザインって何だろう?」と考えてみることが大切です。

パッケージデザイナー

その名の通り、パッケージをデザインするデザイナーです。商品の魅力を伝え、消費者の購買意欲を高めるパッケージを作ります。

お菓子や飲料、カップ麺などの食料品から雑貨、化粧品まで、パッケージのない商品はほとんどありません。活躍の場が広いといえるでしょう。

自分の好きな分野のパッケージを手がけ、店頭で見かけたときの喜びはひとしお。デザインしたパッケージの商品が大ヒットする可能性だってあります。

パッケージデザイナーは商品の魅力をきちんと理解した上でデザインに落とし込むことはもちろん、紙やプラスチックなどパッケージに使う素材についての知識も求められます。さらに、食品パッケージの場合は栄養成分表示など表記するべき事項も多く、食品表示法をはじめとする法律も知っておく必要があります。

パッケージデザイナーに興味がある人は、まず身近なパッケージを観察してみて、「どんなパッケージに魅力を感じるのか」「どんな要素で成り立っているのか」じっくりと考えてみると良いでしょう。

エディトリアルデザイナー

エディトリアルデザイナーは、雑誌やカタログなどの誌面を美しく、読みやすいようにデザインします。

グラフィックデザイナーと似ていますが、主にページ数の多い印刷物を手がける点が特徴です。

活躍の場は、主に出版社や編集プロダクション。

自分の関わった雑誌や書籍が書店に並び、手に取る人を見たときには大きなやりがいを感じるでしょう。

ブックデザイナー

ブックデザイナーは装丁家とも呼ばれます。

著者が書き上げた原稿を、「本」という形にして世の中に送り出す仕事です。カバーや表紙、本文などをデザインし、素材となる紙も選びます。

人気のブックデザイナーは1年間で100冊近く手がける人も。

本が好きな人、紙が好きな人には天職かもしれません。

Webデザイナー

ホームページやECサイト、キャンペーンページなど、Web上のあらゆる画面をデザインするのがWebデザイナーです。

ボタンの配置、色の使い方、文字の大きさなどを選び、ユーザーが使いやすいページを作っていきます。

サイトをWeb上で見られる状態にする「コーディング(HTMLやCSS)」も覚えると、より仕事の幅が広がります。

UIデザイナー・UXデザイナー

UIデザイナー・UXデザイナーは、Webサイト制作に関わる職種の1つ。UIはユーザーインターフェースの略、UXはユーザーエクスペリエンスの略称です。

UIとは、ユーザーが製品やサービスを利用する際の接点のこと。

具体的には、Webサイトやアプリの操作画面全般を指します。

UIデザイナーはユーザーにとって使いやすいサイトになるように、ボタンの位置を設計したり、見やすい位置に写真を配置したりします。

Webデザイナーと似ていますが、Webデザイナーがクライアント目線で考えるのに対し、UIデザイナーはユーザー目線で思考します。

一方、UXはユーザーが製品やサービスを利用したときに得られる経験のことです。

たとえば、ユーザーが「使いやすいWebサイトだった」という感想を抱けば、そのサイトはUXが優れているということになります。

UXデザイナーは、ユーザーの目に触れる部分をデザインするというよりは、プロジェクトの設計図を作るイメージです。そのため、マーケティングの知識は欠かせません。

どちらもユーザー目線でビジュアルや機能を設計する仕事なので、デザイン力だけでなく論理的な思考や観察力も大切です。

プロダクトデザイン分野

商品そのもののデザインを手がけるのがプロダクトデザイナーです。

家電製品や自動車などの工業製品や、家具や食器、文具などの製品をデザインし、世に送り出します。

デザイン会社に勤務するほか、メーカーの製品デザイン部門に就職し、インハウスデザイナーとして活躍することもできます。

空間デザイン分野

空間デザイナーは、商業施設や飲食店、個人宅の内装や装飾を考えるデザイナーです。

空間デザイナーになるには、住宅や店舗のデザインを手がけるデザイン会社や、内装の施工会社などに就職することが一般的です。

ファッションデザイン分野

洋服やバック、靴などのファッションをデザインするのがファッションデザイナーです。

私たちが普段着ている洋服を作るデザイナーだけでなく、映画やアイドルの衣装などを手がける衣装デザイナー、生地をデザインするテキスタイルデザイナーとして活躍する人もいます。

デザイナーにセンスは必要?

このように、一口にデザイナーといっても、さまざまな職種があります。

どの分野のデザイナーを目指すにしても「センスが必要なのでは?」と思われるかもしれませんね。

しかし、センスは後から磨くことが可能です。

たとえば、好きなデザイナーの制作物をじっくりと眺めてみたり、作品集や写真集を見ると良いでしょう。先ほどのカフェの例のように、街中にクリエイティブは溢れています。外出するときに身の回りを観察しながら歩くだけでも勉強になります。

その際に、「どうしてこのような色使いになっているのか」「自分ならどうデザインするか」というふうに思考を深掘りしていくことが大切です。

繰り返し考え続けているうちに、センスが磨かれていきます。

デザイナーに必要なスキル

では、センス以外にデザイナーに必要なスキルとは何でしょうか?

デザインに関する知識

デザイナーとして仕事をする以上、レイアウトやフォントなどのデザインに関する知識は必須です。

ただ、今は何も知らない未経験でも、勉強したり経験を積んで知識を蓄積していけば問題ありません。

ソフトやツールのスキル

最初は手書きでラフ案を作ったとしても、最終的にはPhotoshopやIllustratorといったデザインソフトで制作することになります。さまざまなソフトがありますが、スタンダードなAdobe製品のソフトは使えるようになっておきましょう。

コミュニケーション能力

デザイナーと聞くと、パソコンに向かって黙々と作業するイメージがあるかもしれません。

もちろん、集中して作業する時間もありますが、作業前にはクライアントと打ち合わせし、そこできちんと要望を汲みとらなければ、クライアントが満足する成果物は作れません。

デザイナーはクライアントの意見を聞き、時にはアドバイスすることもあります。

コミュニケーション能力は、デザイナーとして生きる上で欠かせないスキルの1つといえるでしょう。

デザイナーになるにはどうしたらいい?

では、デザイナーになるには具体的にどのようにしたら良いでしょうか。

何も知らない状態でデザイナーになるのは至難の業。

まず、デザインに関する基礎知識やソフトの操作方法を学ばなければなりません。これらを学ぶには2つの方法があります。

 専門学校や大学に通う

最もオーソドックスなルートです。

学校に通うメリットは、プロの教授や講師から直接指導してもらえる点でしょう。
また、同級生や先輩・後輩と切磋琢磨しながらスキルを磨けるところも大きな魅力です。
同じ夢を追いかける者同士、かけがえのない友情をはぐくむこともできるでしょう。

全国にいろいろな大学や専門学校がありますが、たとえば専門学校日本デザイナー学院では、グラフィック・Web・映像・イラスト・マンガなど多彩な学科で、自分の「好き」を見つけることができます。

 現役のプロ講師が教えてくれるのも魅力で、卒業後すぐに現場で活躍できる力が身につきます。

 オープンキャンパスでは実際の授業を体験できるので、まずは気軽に参加してみるのがおすすめです。

オープンキャンパスを知る

独学で学ぶ

YouTube、書籍、オンライン講座などを活用すれば、自宅でも学ぶことができます。

費用を抑えられる反面、モチベーションを保つのが難しいことも。

定期的に作品をSNSにアップしたり、コンテストに応募するなど、アウトプットの機会を作ると成長につながりやすいでしょう。

社会人でも、未経験からデザイナーになれる?

すでに社会人として別の仕事をしている人でも、もちろんデザイナーを目指せます。

むしろ、今まで培ってきた経験を生かして、唯一無二のデザイナーになれる可能性も秘めています。

特に、仕事で培ったコミュニケーション能力は大きな武器になりますよ。

実際に、専門学校日本デザイナー学院では社会人入学も増えていて、「学生時代に諦めた夢を叶えたい!」という人もたくさんいます。

夜間や週末のクラスもあるので、働きながらでも学べます。

 デザイナーになるために必要な資格

結論からいうと、デザイナーになるための「必須の資格」はありません。ただし、持っていた方が就職や転職に有利になる可能性はあります。
また、資格取得のために勉強することで自身のスキルアップにつながるというメリットも。

デザイン関連の資格には、次のようなものがあります。

Adobe認定プロフェッショナル

Adobeが公認する国際認定資格です。 PhotoshopやIllustratorのスキルを証明できます。

色彩検定

色に関する知識や技能が問われる試験です。
実務にもすぐ役立つ内容なので、ファッションやインテリア、グラフィック系を目指す人におすすめです。

ウェブデザイン技能検定

Web業界で唯一の国家資格です。Web業界を目指す人は、取得して損はないでしょう。

デザイナーの年収・キャリアの広がり

最後に、気になるデザイナーの年収やキャリアパスについて解説します。

平均年収は?

グラフィックデザイナーの場合、平均年収は509.3万円です(※参照:職業情報提供サイトjob tag)。

経験を積むと、ディレクターやアートディレクターなどにステップアップして、年収も上がっていきます。

フリーランスや副業で活躍する人も増えており、働き方次第で収入アップを目指せます。

キャリアの広がり

未経験からデザイン会社に就職した場合、最初はアシスタントからのスタートが多いでしょう。

その後、グラフィックデザイナーとして独り立ちし、アートディレクターとなってディレクションを任されるようになるのが一般的な流れです。

 途中で独立してフリーランスになる人もいれば、企業に残ってマネジメント側に進む人もいます。

実績を積んで、専門学校や大学の講師として活躍する人も少なくありません。

今すぐに詳細なキャリアプランを立てる必要はありませんが、キャリアをスタートする上で「どんなデザイナーになりたいか」は思い描いておいた方が、会社とのミスマッチを防げるでしょう。

まとめ

デザイナーになるには、特別なセンスが必要と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

身につけるべきスキルは多いですが、「デザイナーになりたい」という強い気持ちを持って学べば、必ず夢に近づけます。

まずは気になる分野のデザインを調べてみたり、作品を作ってSNSにアップしてみたり、小さな一歩から始めてみてください。

そして、「本気で学んでみたい」と思ったら、[専門学校日本デザイナー学院](https://ndg.ac.jp/)のオープンキャンパスもぜひチェックしてみてくださいね。

夢への一歩、今日から始めてみましょう。

この記事を書いた人

<strong>専門学校</strong><br><strong>日本デザイナー</strong><br><strong>学院</strong>

専門学校
日本デザイナー
学院

東京・渋谷のクリエイティブ専門学校。1965年の創業以来、イラストレーター、デザイナー、マンガ家、映像作家など数多くのクリエイターを輩出してきた。「超実践」を理念に、実習授業を重視。講師とじっくり対話を重ねながら、「実際に手を動かして作品をつくり出す」能力を育むことを大切にしてきた。2025年10月1日で創業60周年。

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Special Thanks:ヤグチサトコ
ライター/ペーパーアドバイザー(紙のご相談にのります)。
紙の専門商社に約8年勤務後、インハウスのWebディレクターに転職、その後ライターに。
好きな紙はアラベール。趣味はカメラと美術館めぐり。
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