JPDA(公益社団法人日本パッケージ協会)に所属し、株式会社ポーラでアートディレクターとして活躍されている渡辺有史先生と、レガングループ代表の森孝幹先生をお招きして特別講義を実施しました。
授業前半は渡辺先生と森先生のお仕事についてお話し頂きました。
化粧品のパッケージデザインは、企業とお客様を繋ぎ、その人の生活を豊かにし、ブランドの顔となることが目的の一つであるというお話しを皮切りに、これまで渡辺先生が手掛けてこられた商品のコンセプトと表現方法について解説して頂きました。
森先生は幅広くパッケージデザインを手掛けられていて、学生が普段食べているお菓子のパッケージデザインもされていました。
楽しみながら熱意を持って取り組まれているお仕事の様子は、これから社会に飛び立つ学生にとって刺激となったのではないでしょうか。
「パッケージは手に触れるもの。包みを開けて中身を見る行為は変わらない。」
「やってみなければ、使ってみなければ分からない。視野を新しい知識で開いていくことが大切。」
という先生方のお話しをより理解できるように、手掛けられた商品を実際に手に取ってデザインを肌で感じる機会も設けて頂きました。
授業の後半には、そもそもパッケージデザインとは何か?をテーマに、ポッキーを例に検証して頂きました。
パッケージデザインは最初に商品イメージを決定づける重要なデザインになるので、同じ商品でも売り場やターゲットが変わるとデザインが変わります。
それを念頭に置いて、サラリーマンをターゲットにしたら?外国人の場合は?地域限定にしたら?など、色々なターゲットや場面を想定し、パッケージデザインの例を説明してくださいました。
授業の最後には「マイナスな部分があったとしても、それに負けないプラスの部分があれば良い。」「テーマに即したアイディアになっているかが大事」など、デザインする上で大切なことを教えて頂きました。
渡辺先生、森先生、ありがとうございました!