総合デザイン科グラフィックデザイン専攻では2週にわたって特別実習（立体造形講座）を行います。
指導をしていただくのは福井大学でクラフトデザインなどを担当されている坂本太郎先生です。今回、先生の元で学生たちが行うのは、なんと「鋳造」！
熱で溶かした金属を型に流しこみ、冷やして目的の形状にする加工方法です。
今回はカトルボーン鋳造という、イカの骨の内部をくり抜いて、その中に金属を流し込む方法を体験します。

まず先生からは、身近なところに使われている鋳造の技術や、活版印刷で使われた活字、
さらに海外アーティストの作品を見せていただきながら、鋳造の面白さを教えていただきました。

そして、先生から説明を受けた学生たちは、実際に鋳型作りに挑戦！
骨を削るのは勿論のこと、成形のために彫刻刀を使うのも小学校以来で、学生たちも緊張します。

しかし先生から「ここで作ったものは世界に一つだけど、それが素晴らしいものになるかどうかは、
皆さんの精度に掛かっている。」と聞いた学生たちは、いい作品を仕上げるために集中して制作に取り組んでいました。

さて、今回は「前編」ということで、学生たちの作業は鋳型を作るところまで。
次回は、完成した金属を鋳型に流し込みます。

自分が描いた通りのデザインは完成するのか、出来上がりが楽しみですね！
坂本先生、次回もよろしくお願いいたします。