2022/1/23
【キャリアイベント】千葉 章永先生によるワークショップ開催
総合デザイン科グラフィックデザイン専攻の授業で、株式会社アン・デザインでデザイナーとしてご活躍されている、
千葉 章永先生をお招きしてキャリアイベントを行いました。
千葉先生は本校の卒業生です。
前半はデザイナーとして働くことについて、仕事を受けてから納品までの流れや、よりリアルな仕事現場でのお話に加え、
デザイナーとして大切にしてほしい“意識”について講義をしていただきました。
デザイナーとして大切なことは “まずはクライアントの要望をしっかり汲み取り、それを踏まえて自分に何ができるか深く考えること” と千葉先生はおっしゃいます。
その理由としてデザイナーの仕事を美容師の仕事に例え、
「お客様から、こういう髪型にしてほしい!という要望があっても、お客様によって頭の形も違うため、もっと似合う髪型を提案するのがプロ。
仕上がりがお客様のイメージの範囲内でも喜ばれるが、あなたにはもっとこういう髪型が似合いますよと提案できた方がお客様はうれしいはず」
との説明に、学生たちも深くうなずいていました。
またデザイナーの仕事でいう要望をしっかり汲み取るための大切な工程とは、クライアントとの打合せです。
そこでどれくらいクライアントが抱えている課題を聞き出せるかで、後の仕事の仕上がりが決まります。
以上を踏まえ後半では、疑似クライアントから広告チラシの制作依頼がきた時を想定したワークショップを行いました。
ワークショップでは千葉先生がクライアントの役をして、実際の打合せのような雰囲気からはじまり、
クライアントの課題を把握した上で、チラシのデザイン制作に移りました。
コンセプトについて学生同士相談し合ったり、頭を悩ます場面も。
出来上がったチラシのデザインに対し、どういうコンセプトで作ったのか千葉先生より質問も投げかけられ、学生たちも一生懸命答えていました。
授業を終えた学生たちからは以下のような感想が届いています。
「クライアントの要望を汲み取る力がとても重要なんだと、ワークショップでも実際に手を動かすことで実感しました。」
「社会に出ることに不安がありましたが、デザイン現場のリアルなお話を聴けたので安心感も沸いてきました。」
「この学校を卒業してデザインの仕事をしている方の話を聴くことで、よりデザインの仕事が身近に感じられました。
アドバイスいただいた通り、技術と共に、コミュニケーションの力も身につけていきたいです。」
学生たちにとってこれからの制作へのヒントや今後の課題も見つかり、とても実りある授業になりました。
千葉先生、ありがとうございました!