POINT
2022/1/25
【授業情報】代々木体育館見学
インテリアデザイン科では、寒さが厳しいときこそ、学校から街へと、フィールドワークの授業で代々木第一体育館を見学に行きました。日本を代表する建築家 丹下健三さんが設計した国立代々木競技場。これまでも、何回か見学を計画したのですが、なかなかタイミングが合わず、やっと内部を見せていただく機会となりました。
1964年の東京オリンピックの水泳会場として建設された体育館。吊り橋のよう両端の2本の柱脚から太いケーブルで支えられた屋根と張り出したコンクリート製の観客席は、他では感じることがないダイナミックな力強さでみんなを圧倒します。
「近くで見るとすごい力強さ!」室内に入ると、目に飛び込んできたのは、ケーブルで吊られた屋根が作り出している柱のない静寂に満ちた大空間。圧倒的なボリュームで、経験したことがないスケールに驚くとともに、わくわく高揚する気分にさせられます。ちょうど整備日ということで、スタッフの方が少しいらしただけでしたが、もし、この空間にたくさんの観客の方が入ったら、すごいエネルギーになるだろうと感じます。自由に見学をして良いということで、皆でフロアーの端から端まで歩いたり、深紅の貴賓席?に腰を掛けたりと、めったに経験できない空間体験を楽しむことが出来ました。世界的に有名な建築空間を実際に体験できて本当によかったです。体育館の皆さん、ありがとうございました。
代々木体育館の見学の前、少し時間が有ったので、原宿駅の隣に広がる明治神宮を見学しました。原宿駅前の広場に立ち、青山通りから続く表参道がこの明治神宮参拝のための道路だったことに納得。鳥居をくぐり参道を進むと、両側に広がる鬱蒼とした森が、100年ほど前に人々の手 によりつくられたものだと知り驚かされました。参道を最後に曲がると、大きな木造の本殿が現れました。初詣の参拝客もおおく、学生の中には、新年のお参りをしたものもいました。
帰り道、参道脇に優しくシャープな感じの建物が目に付きました。隈研吾さんがデザインした明治神宮ミュージアムとのこと。今回は時間が無く、中には入れなかったのが残念。渋谷の学校の近くには、実際のデザインを味わえる所がたくさん。今回のフィールドワークの授業でも、新しい空間体験ができました。