NDS全在学生を対象に『NDSクリエイティブアワード2022』を開催しました。
作品テーマは『“時”を自由に表現する』
今回は、各賞の受賞作品を紹介いたします。
まずは、本アワードの審査員を務めていただきました先生方をご紹介させていただきます。
上西 祐理 先生
アートディレクター/グラフィックデザイナー
2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業、同年電通入社。
ポスター、ロゴ、パッケージなど単体の仕事から、総合的なブランディングやキャンペーンなど仕事は多岐にわたる。
主な受賞に東京ADC賞、世界ポスタートリエンナーレトヤマ2015銀賞、CANNES YOUNG LIONSゴールド、NYADC、D&AD、ONE SHOWなど。
2021年電通を退社後、デザインスタジオを設立。現在、株式会社北極代
HP:https://hokkyoku.ltd/
大原 大次郎 先生
アートディレクター/グラフィックデザイナー
2003年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。同年omomma設立。
タイポグラフィを基軸としたデザインワークや映像制作に従事するほか、展覧会、ワークショップ、出版、パフォーマンスなどを通して、言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを多数展開する。
2014年JAGDA新人賞、東京TDC賞受賞。
HP:http://omomma.in/
受賞作品の紹介です。
先生方からの審査員コメントと併せてご覧ください。
⭐︎上西 祐理 賞
タイトル『rise or down』
【作者コメント】
人間の時間に対する概念は太陽の活動に基づいている。朝日と夕日はそれぞれ時間の始まりと終わりです。両者は全く違うはずですが、その類似点は少しずつ光が漏れています。これが昇ったばかりの太陽光なのか、それとももうすぐ降下する太陽光なのかわかりません。観察された夕日と朝日が引き出す考えに基づいている。両者の関係は曖昧で似ているからだ。それでポスターは全体的にタイマーのぼんやり感を強調した。
【審査員コメント】
画面を大胆につらぬく、光が美しい。シンプルな要素でテーマも明快であるが故に、光のディティールの表現やタイポグラフィがこれでよいのか等、細部をつめるとより魅力的になると思う。時というテーマに対し、とても良い視点で共感でき、私は好きでした。
⭐︎大原 大次郎 賞
タイトル『時間経過』
【作者コメント】
私は「時」を考えた時に動きのあるものは時間を感じると思ったので、動作の中でもパンケーキが完成するまでをビジュアルにしました。また、普通に料理をしている場面だと単調な画面になってしまうと考え、工場で作られるパンケーキと設定し、ベルトコンベアで流されていくという要素を足して面白くなるように表現しました。ベルトコンベアで流されていく間に、一つ一つの動作を変え、静止画でも動きが想像出来るように工夫しました。
【審査員コメント】
「続々と流れるパンケーキ」のテキストがなくても十分に伝わる、明快なイラストレーションだと感じました。各工程の箇所でパスの色や大きさを変えている点も良かったです。大きなタンクから極細のノズルで垂らされているシロップがツボでした。
上西先生、大原先生
審査にご協力いただきありがとうございました。
掲載した審査員コメントは、実際に先生方より直筆のメッセージカードとしてお預かりしております。
先生に書いていただいたメッセージカードは学生にとって貴重な財産になるかと思います!
次回も時期続き、各賞の受賞作品をご紹介します。お楽しみに!