NDS全在学生を対象に『NDSクリエイティブアワード2022』を開催しました。
作品テーマは『“時”を自由に表現する』
今回は、各賞の受賞作品を紹介いたします。
まずは、本アワードの審査員を務めていただきました先生方をご紹介させていただきます。
大島 慶一郎 先生
アートディレクター/グラフィックデザイナー
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
幾つかのデザイン事務所を経て、株式会社サン・アド入社後、宇宙カントリーの立ち上げに参加。2006年よりフリーランスとして活動開始。
LUMINEやヒカリエ等商業施設のビジュアルディレクションに携わる仕事を中心に、矢野顕子をはじめとするCDジャケットデザインや、文化出版局「装苑」のロゴタイプ、本誌面のデザインを手掛ける。写真を用いたグラフィックデザインを軸に、ユーモアのあるビジュアル表現を得意とし、活動の場は広告、ファッション、音楽、映画の宣伝美術など多岐にわたる。
HP:https://keiichirooshima.com/
大槻 彩乃 先生
タイトルデザイナー/VFX Artist
映画・TVのタイトルデザイン(メインタイトル・テロップ・エンドロール・タイトルバック)/ VFX制作
専門学校日本デザイナー学院講師。
受賞作品の紹介です。
先生方からの審査員コメントと併せてご覧ください。
⭐︎大島 慶一郎 賞
タイトル『日進月歩』
【作者コメント】
身体のどこかで時を刻み、時を感じるのは何か、と考えた末に思いついたのが爪でした。爪は丁寧に切るとまるで月のような形にもなります。黒い台紙に慎重に置いていくとまるで月の満ち欠けを表現しているかのような構図になります。月の満ち欠けもまた時を感じるもののひとつです。爪が伸びるのは早いようで遅いです。着々と成長していくのはまさに日進月歩という四字熟語が似合います。
【審査員コメント】
まず、作業的なところで言うと、雑な部分が目立ちました(用紙のカッティング)が、自分はそれ以上に着目点、アイディアに可能性を感じました。改善点としては、テーマが月の満ち欠けなので、満月になるまで作り込んだ方が良かったのかなと思います。(そこまで爪が伸びるのが大変かなとは思いますが…)がんばって下さい!!
⭐︎大槻 彩乃 賞
タイトル『EATING CLOCK』
【作者コメント】
1日の食事風景を、時計に見立てて表現したポスターです。日常生活において、食事をする時間が1日の時間の流れを意識するきっかけになっている人は多いのではないでしょうか。また、食事をすることは充実した時間を過ごすことにもつながると考え、「食べ物」「食事」を題材としました。今回は7:30朝食、12:00昼食、18:00夕食の3枚1シリーズですが、年齢、地域、国などの異なる色々な人の食事で作成してみても面白いのではないかなと思っています。
【審査員コメント】
「時」のテーマを「時刻」ととらえたのも、今回の内では珍しいのかなと思います。3枚連作であることの意義があり、明るい色調も目をひいて、楽しく拝見することができました。他の国の料理バージョンも見たくなるような作品です。
大島先生、大槻先生
審査にご協力いただきありがとうございました。
掲載した審査員コメントは、実際に先生方より直筆のメッセージカードとしてお預かりしております。
先生に書いていただいたメッセージカードは学生にとって貴重な財産になるかと思います!
次回も時期続き、各賞の受賞作品をご紹介します。
お楽しみに!