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2021/7/12
【授業情報】守先正先生 特別講義
グラフィックデザイナー・ブックデザイナーである守先正先生をゲストにお招きして、特別講義を実施しました。
聞き手は菅沼比呂志先生です。
守先先生は、花王、鈴木成一デザイン室を経て、モリサキデザインを設立され、「ツレがウツになりまして」など、小説から実用書まで幅広く手がけているデザイナーです。
この日のために、事前に学生から集めた質問をベースに、お話しする内容を考えて来て下さいました。
授業の前半では、本ができるまでの行程や、デザイナーが関わっている部分などについてお話し頂きました。
普段目にすることのない、本の設計図である台割などを見せて頂いたり、製本をするためのページ順になる折り方を教えてもらうなど、本ができるまでの工程を知ることができました。
特に、お店と本の関係性に関するお話が印象強く残っています。
「本は場面の連続なので、色で壊さないようにすることが大切。」
「外と中を一体化させるのはお店も本も同じです。」
紙の種類や文字に関するデザインだけでなく、はなぎれやしおりの色や品質など細部にまで配慮する、ブックデザイナーのこだわりが見えました。
授業の後半には、守先先生が持って来て頂いた変わった本の紹介や、これまで制作した作品を見せて頂きました。
学生も興味津々で、休憩時間や授業終了後にも、手に取った本を守先先生に解説して頂きながら、ブックデザインの幅広さや奥深さを実感していました。
学生から話を聞いてみると、
「行間、空気感の統一、色味など、より注意深く意識して自分の作品制作の一助としたい。」
「本のデザインについてあまり知らなかったので、面白い世界を知れた。今後は細かいところにも注目してみたい。」
といった声が多く、実りある学びを得ることができた様子でした。
守先先生、菅沼先生、ありがとうございました。