2年生のフィールドワークの授業で、小金井にある江戸東京たてもの園を訪れました。ここは江戸時代の農家から、昭和期の住宅まで、日本の建築空間を実際の建物で味わうことが出来ます。
　曇り空のおかげで暑すぎず、広い園をゆっくりと、引率の野口先生の解説を受けながら回りました。
土壁と障子で囲まれた座敷、台所として使われていた「土間」や囲炉裏、天井がなく大きくうねった梁で支えられた屋根など、画像では知っていましたが、体験したことのなかったダイナミックな農家の空間です。昔の建物は何もなく簡素な空間ですが、ピシッとした空気を持っています。
　大正時代建てられた西欧風な住宅、モダンな前川國男さんの自宅などもなんとなく和風の香りが残っています。高橋是清邸の2階の座敷に座ると、庭の緑に手が届く近さに感じられ、日本の空間がとても自然との関係を大切にしていることを感じます。
　緑に囲まれた広い公園を歩きながら、日本の住宅などの空間の変化を実際に見て知り、教室の授業では味わえない、ゆったりした時間を楽しめました。